だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。
いつでも話が最初のうちは順潮に運び、今一歩と云う瀬戸際へ来て、故障が起って破れるのである。
今度にしても、仮りに妙子を何処かの遠い温泉地あたりへ行かせたにしても、それで世間の眼を避けると云う訳には行かず、やがて真相が御牧の側へ知れ渡るのではないであろうか。
だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。
いつでも話が最初のうちは順潮に運び、今一歩と云う瀬戸際へ来て、故障が起って破れるのである。
今度にしても、仮りに妙子を何処かの遠い温泉地あたりへ行かせたにしても、それで世間の眼を避けると云う訳には行かず、やがて真相が御牧の側へ知れ渡るのではないであろうか。