「違う違う、生きてるねん、ほれ、その線路の上に、―――」
中ぐらいの大きさの、テリア系の雑種の犬が一匹、毛を泥まみれにして、なるたけ雨に打たれないように汽車の車輪の蔭に身をひそめながら、ぶるぶる顫えて蹲踞まっているのを、二三人の生徒が助けてやれ助けてやれと云いながら、降りて行って引っ張り上げて来た。
犬は室内へ入れられると、ぶるん、と首を振って体じゅうの水を払ってから、助けてくれた少年の前へ来ておとなしく跪いた。
「違う違う、生きてるねん、ほれ、その線路の上に、―――」
中ぐらいの大きさの、テリア系の雑種の犬が一匹、毛を泥まみれにして、なるたけ雨に打たれないように汽車の車輪の蔭に身をひそめながら、ぶるぶる顫えて蹲踞まっているのを、二三人の生徒が助けてやれ助けてやれと云いながら、降りて行って引っ張り上げて来た。
犬は室内へ入れられると、ぶるん、と首を振って体じゅうの水を払ってから、助けてくれた少年の前へ来ておとなしく跪いた。