夫婦がぱっと離れると、次にはペータアとローゼマリーとが、又代る代る夫人に跳び着いている。
欄干に靠れて蹲踞まっていた幸子は、そっと縁側から障子の内へ隠れたが、夫人は見られていたことに気付かなかったらしく、ローゼマリーを手から放すと、嬉し紛れに垣根から此方へ首を出して、
「奥さん」
夫婦がぱっと離れると、次にはペータアとローゼマリーとが、又代る代る夫人に跳び着いている。
欄干に靠れて蹲踞まっていた幸子は、そっと縁側から障子の内へ隠れたが、夫人は見られていたことに気付かなかったらしく、ローゼマリーを手から放すと、嬉し紛れに垣根から此方へ首を出して、
「奥さん」