と、式台のところに伏せてあったパナマ帽の下から、慌てて奥畑は何か二た品を取り出すと、一つを手早くポッケットに入れた。
一つは懐中電燈であったが、ポッケットに入れた方は確かにライカかコンタックスに違いなく、こんな時にそんなものを持っているのをバツが悪いと感じたのであろう。
奥畑が行ってしまったあと、幸子は暫く門柱に靠れて夕闇の中を視詰めながら彳んでいたが、矢張夫たちの帰って来そうなけはいがないので、応接間に戻って、苛々する気分を落ち着けるように、蝋燭に灯をつけて、椅子にかけてみた。
と、式台のところに伏せてあったパナマ帽の下から、慌てて奥畑は何か二た品を取り出すと、一つを手早くポッケットに入れた。
一つは懐中電燈であったが、ポッケットに入れた方は確かにライカかコンタックスに違いなく、こんな時にそんなものを持っているのをバツが悪いと感じたのであろう。
奥畑が行ってしまったあと、幸子は暫く門柱に靠れて夕闇の中を視詰めながら彳んでいたが、矢張夫たちの帰って来そうなけはいがないので、応接間に戻って、苛々する気分を落ち着けるように、蝋燭に灯をつけて、椅子にかけてみた。