幸子は二三十分もそうしていたものの、又落ち着かなくなって来たらしく、何を思ったか二階へ上って行ったが、悦子には声をかけないで、そっと妙子の部屋へ這入って燭台を点した。
そして、南側の欄間に懸っている額の下へ、吸い着けられるように寄って行って、中に篏まっている四枚の写真を一つ一つ眺め始めた。
それはこの間、先月五日の郷土会の時に板倉が写した妙子の「雪」の写真であった。
幸子は二三十分もそうしていたものの、又落ち着かなくなって来たらしく、何を思ったか二階へ上って行ったが、悦子には声をかけないで、そっと妙子の部屋へ這入って燭台を点した。
そして、南側の欄間に懸っている額の下へ、吸い着けられるように寄って行って、中に篏まっている四枚の写真を一つ一つ眺め始めた。
それはこの間、先月五日の郷土会の時に板倉が写した妙子の「雪」の写真であった。