もうこれからはこの妹も雪子と同じように思おう。
勿論ひょんなことなんぞがある筈はないが、無事であってくれさえしたら、夫を説き付けて洋行にも行かして上げようし、奥畑とも一緒にさせて上げよう。
おもてはすっかり日が暮れてしまって電燈の点らない夜が一層暗くひろがってい、遠くの方で物静かな蛙の鳴き声さえ聞えていたが、庭の葉越しにぱっと明りがさして来たので、幸子が縁側へ出て見ると、シュトルツ氏の家の食堂に蝋燭が点ったのであった。
もうこれからはこの妹も雪子と同じように思おう。
勿論ひょんなことなんぞがある筈はないが、無事であってくれさえしたら、夫を説き付けて洋行にも行かして上げようし、奥畑とも一緒にさせて上げよう。
おもてはすっかり日が暮れてしまって電燈の点らない夜が一層暗くひろがってい、遠くの方で物静かな蛙の鳴き声さえ聞えていたが、庭の葉越しにぱっと明りがさして来たので、幸子が縁側へ出て見ると、シュトルツ氏の家の食堂に蝋燭が点ったのであった。