尤もその日は平日のように容易く行き着けた訳ではない。
退いたとは云っても、跡には土砂がそっくり残ってい、その堆積が所に依っては軒を埋める程の深さに達していて、何のことはない、雪にとざされた北国の町景色そのままであった。
そして始末が悪いことには、うっかりその上を歩きかけると、人喰い沼のように何処までもずぶずぶと体が呑まれて行くのである。
尤もその日は平日のように容易く行き着けた訳ではない。
退いたとは云っても、跡には土砂がそっくり残ってい、その堆積が所に依っては軒を埋める程の深さに達していて、何のことはない、雪にとざされた北国の町景色そのままであった。
そして始末が悪いことには、うっかりその上を歩きかけると、人喰い沼のように何処までもずぶずぶと体が呑まれて行くのである。