来年は雪子ちゃん厄年やさかいにな」
シュトルツ父子は三宮駅から立ったのであるが、雪子と悦子とは少しでも朝を遅らすために大阪から乗ることにしてあった。
それでもそれに間に合わすためには、六時には省線電車に駈け付けなければならないので、幸子は門口まで送って行って済ますつもりでいたのであったが、シュトルツ夫人が子供たちを連れて蘆屋駅まで見送ると云うので、その明くる朝は、彼女も、妙子も、お春も、皆出かけた。
来年は雪子ちゃん厄年やさかいにな」
シュトルツ父子は三宮駅から立ったのであるが、雪子と悦子とは少しでも朝を遅らすために大阪から乗ることにしてあった。
それでもそれに間に合わすためには、六時には省線電車に駈け付けなければならないので、幸子は門口まで送って行って済ますつもりでいたのであったが、シュトルツ夫人が子供たちを連れて蘆屋駅まで見送ると云うので、その明くる朝は、彼女も、妙子も、お春も、皆出かけた。