その間、お春の活躍は最も目ざましく、二度目に引っ返して来た時などは、何処かの物干台が路次へ崩れ落ちて来て、もう少しで下敷きになるところであった。
彼女はお久が芳雄を背負ったのを見ると、秀雄坊ちゃんいらっしゃいと云って、―――その児は大きいから宜しいと云うのも聴かずに、―――怯えている秀雄を背中に乗せて走った。
そんな風にして、お久までが逃げて来てしまったので、それから三十分程立つと、何と思ったか辰雄もバツの悪そうな顔をしながら、私もお邪魔に伺いましたと云って、勝手口から這入って来た。
その間、お春の活躍は最も目ざましく、二度目に引っ返して来た時などは、何処かの物干台が路次へ崩れ落ちて来て、もう少しで下敷きになるところであった。
彼女はお久が芳雄を背負ったのを見ると、秀雄坊ちゃんいらっしゃいと云って、―――その児は大きいから宜しいと云うのも聴かずに、―――怯えている秀雄を背中に乗せて走った。
そんな風にして、お久までが逃げて来てしまったので、それから三十分程立つと、何と思ったか辰雄もバツの悪そうな顔をしながら、私もお邪魔に伺いましたと云って、勝手口から這入って来た。