あれには兄さんもびっくりしやはって、ま、何と云うえらい娘やろ云うて、―――」
「それがなあ、ああ云う時には、ほんとうに親切で、情があって、気転が利いて、―――いつかの水の時かてそうやってんけど、―――」
姉の注文した中串と、幸子の注文した筏が焼けて来る間、ビールの肴に、幸子はひとしきりお春の店卸しをした。
あれには兄さんもびっくりしやはって、ま、何と云うえらい娘やろ云うて、―――」
「それがなあ、ああ云う時には、ほんとうに親切で、情があって、気転が利いて、―――いつかの水の時かてそうやってんけど、―――」
姉の注文した中串と、幸子の注文した筏が焼けて来る間、ビールの肴に、幸子はひとしきりお春の店卸しをした。