台所にいる時は絶えず何かを頬張っているので、不意に呼ばれると眼を白黒させ、慌てて後向きになりながら返事をすることがしばしばあること。
夜按摩をさせると、十五分も揉むか揉まないのに、先ず幸子の上へ靠れかかって居睡りをし、だんだん図々しく脚を崩して横になり出し、最後に幸子の布団の上へ伸び伸びと寝倒れてしまうこと。
瓦斯を附け放しにして寝たり、電気アイロンを消すのを忘れて焼け焦げを作ったり、火事を出しそうにしたことが再三あったので、その時ばかりは断然帰って貰おうと思ったけれども、矢張親達にあんじょう宥められてしまったこと。