幸子は卓上に肘を衝き、両手の中へその書簡箋を抱え込むようにしながらところどころ繰り返して読んだが、悦子の探るような視線から逃れるために、読み終るとそれを封筒に収めて、二つに折って、帯の間に入れ、縁側に出て、籐椅子に掛けた。
余り不意討ちだったので、彼女は先ず動悸を押し静め、気を落ち着けてかからなければ、何事をも考えられなかった。
それにしてもこの手紙に書いてあることは何処までほんとうであろうか。
幸子は卓上に肘を衝き、両手の中へその書簡箋を抱え込むようにしながらところどころ繰り返して読んだが、悦子の探るような視線から逃れるために、読み終るとそれを封筒に収めて、二つに折って、帯の間に入れ、縁側に出て、籐椅子に掛けた。
余り不意討ちだったので、彼女は先ず動悸を押し静め、気を落ち着けてかからなければ、何事をも考えられなかった。
それにしてもこの手紙に書いてあることは何処までほんとうであろうか。