実は幸子も、こうなって来ては板倉とは勿論のこと、奥畑とも一時妙子を遠ざけるに越したことはないので、洋行させるのも一策であると思っていたのであった。
が、欧洲の風雲がますます急を告げていることは新聞で見ても明かなので、そう云う所へ妹を一人旅立たせるのは彼女としても不安であり、本家も許す筈がないので躊躇していたのであるが、玉置女史が同行してくれると云うなら、考え直す余地はあった。
妙子の云うのには、玉置女史もそんなに長く行っているつもりではない。
実は幸子も、こうなって来ては板倉とは勿論のこと、奥畑とも一時妙子を遠ざけるに越したことはないので、洋行させるのも一策であると思っていたのであった。
が、欧洲の風雲がますます急を告げていることは新聞で見ても明かなので、そう云う所へ妹を一人旅立たせるのは彼女としても不安であり、本家も許す筈がないので躊躇していたのであるが、玉置女史が同行してくれると云うなら、考え直す余地はあった。
妙子の云うのには、玉置女史もそんなに長く行っているつもりではない。