シュトルツ家の一行は昼間のうちに乗り込んでいたので、悦子達は夕飯を早めに済まして出かけ、阪神の三宮からタキシーを飛ばしたのであったが、税関の前を通り過ぎると、忽ちイルミネーションを附けたプレシデント・クーリッジ号の姿が不夜城の如く埠頭に聳えているのが見えた。
彼女達は直ぐシュトルツ夫人の船室を尋ねあてた。
部屋は壁も、天井も、窓掛も、寝台も、一様に乳白色がかった緑色をしてい、寝室は数々の花束で埋まっていて眼の覚めるような明るさであった。
シュトルツ家の一行は昼間のうちに乗り込んでいたので、悦子達は夕飯を早めに済まして出かけ、阪神の三宮からタキシーを飛ばしたのであったが、税関の前を通り過ぎると、忽ちイルミネーションを附けたプレシデント・クーリッジ号の姿が不夜城の如く埠頭に聳えているのが見えた。
彼女達は直ぐシュトルツ夫人の船室を尋ねあてた。
部屋は壁も、天井も、窓掛も、寝台も、一様に乳白色がかった緑色をしてい、寝室は数々の花束で埋まっていて眼の覚めるような明るさであった。