それから可なり長い間、甲板に立っている夫人達の姿がイルミネーションの光の中に浮き出て、小さくなりながら見えていたが、しまいに誰が誰やら見分けが付かないようになっても、まだ、
「エツコさあん、―――」
と、根気よく呼びつづけるローゼマリーの細い甲高い声が、暗い海の上を伝って聞えた。
それから可なり長い間、甲板に立っている夫人達の姿がイルミネーションの光の中に浮き出て、小さくなりながら見えていたが、しまいに誰が誰やら見分けが付かないようになっても、まだ、
「エツコさあん、―――」
と、根気よく呼びつづけるローゼマリーの細い甲高い声が、暗い海の上を伝って聞えた。