そのためにお嫁の口がないとか職業婦人になろうなどと考えるなら、それはこいさんが僻み過ぎる。
身内の者をそう云っては可笑しいけれども、器量と云い、教養と云い、才能と云い、こいさんなら立派なお嫁さんになれることは請け合いだから、何卒くれぐれもひねくれた考を持たないようにと云うのです。
そう云う訳で今預かっているお金を出せと云われても困る、別にこいさんの名義になっているお金と云うものがあるのではない、こいさんが婚礼の式を挙げるような場合を考えて除けてあるものがないでもないが、理由の如何を問わず請求されたら出す、と云うようなお金は預かっていないそうです。