それで妙子は、女史が止めるのでは仕方がないから、自分も止める、但し洋裁師になることは、本家が何と云おうとも止めない、お正月から洋裁学院が始まるなら、自分も亦稽古に通おうと思う、自分は今度のことで、一日も早く本家の仕送りを完全に断って自立する必要のあることを、ひとしお痛切に感じるに至ったから、そう云う点からも技術の習得を急がなければならない、と云うのであった。
「こいさんはそれでええやろけど、洋裁の稽古止めて貰わなんだら、あたし等が本家に対して言訳立たんようになるわ」
「中姉ちゃんは知らんことにしといて欲しい」