幸子は妙子が、頻りに自立しようと焦っていることと、本家に預けてあると云う金を、多少不穏の態度に出ても取り立てようとしていることの中に、何か危険思想が潜んでいるような、そして、やがて自分達が板挟みになって困らされる時が来るような気がして、その日は何を云われても、
「難儀やわ」
とばかり云っていた。
幸子は妙子が、頻りに自立しようと焦っていることと、本家に預けてあると云う金を、多少不穏の態度に出ても取り立てようとしていることの中に、何か危険思想が潜んでいるような、そして、やがて自分達が板挟みになって困らされる時が来るような気がして、その日は何を云われても、
「難儀やわ」
とばかり云っていた。