そんな風な行儀の悪さは、前から幾らかあったけれども、最近に至って特に甚しく眼につくようになった。
この間の晩も、幸子が何気なしに台所の前の廊下を通ると、そこの障子が半開きになっており、風呂の焚き口から風呂場へ通じる潜り戸が又五六寸開いていて、湯に漬かっている妙子の肩から上の姿が、隙間からちらちら見えるので、
「ちょっとお春どん、風呂場の彼処締めなさい」
そんな風な行儀の悪さは、前から幾らかあったけれども、最近に至って特に甚しく眼につくようになった。
この間の晩も、幸子が何気なしに台所の前の廊下を通ると、そこの障子が半開きになっており、風呂の焚き口から風呂場へ通じる潜り戸が又五六寸開いていて、湯に漬かっている妙子の肩から上の姿が、隙間からちらちら見えるので、
「ちょっとお春どん、風呂場の彼処締めなさい」