幸子は早晩、この変り種の妹が何か又事件を惹き起しはしまいかと思うと、自分達がそれに捲き込まれるのが辛いので、出来れば彼女を本家へ引き渡してしまう方がよかったが、当人がそれを肯じないのは勿論として、本家も今では引き取ろうと云わないであろうことが予想された。
現に今度なども、そう聞いては妙子をそちらへ預けて置くのは心配だから、手元へ呼び寄せて監督する、と云い出しそうなところであるのに、一向そんなことは云って来ない。
それと云うのが、義兄が世間体を気にして義妹達の分家へ行きたがることを嫌ったのは昔の話なので、今ではそうでもなくなっているのであったが、それには経済問題が絡んでいることは明かで、今日になれば、本家から見た妙子と云うものは既に半分独立しているようなものであるから、月々僅かな仕送りをしていれば済むのであった。