その事情を察している幸子には、一面妙子を不憫がる気持もあって、迷惑なことに思いながらも今更突き放してしまう訳にも行かなかったが、それならそれで、もう一度当人に打つかって、日頃疑問にしている点をもっとよく質して置く必要があった。
年が改まって、松の内が過ぎてからであった。
妙子はわざと幸子には知らせないで、再び洋裁学院に通い始めたが、様子でそれを感付いていた幸子は、或る朝彼女が出かけようとする時、
その事情を察している幸子には、一面妙子を不憫がる気持もあって、迷惑なことに思いながらも今更突き放してしまう訳にも行かなかったが、それならそれで、もう一度当人に打つかって、日頃疑問にしている点をもっとよく質して置く必要があった。
年が改まって、松の内が過ぎてからであった。
妙子はわざと幸子には知らせないで、再び洋裁学院に通い始めたが、様子でそれを感付いていた幸子は、或る朝彼女が出かけようとする時、