そう云って妙子は、それからぽつぽつ質問に応じ出して、次のような告白をした。
彼女はこの五月にその話を幸子から聞かされた当時、そんなことは風説に過ぎないと云って表面否定し去ったけれども、実はあの頃からそれが問題になっていたのであった。
尤も奥畑のお茶屋遊びは前からのことではあったが、当人は、これも君との結婚を許して貰えない憂さ晴らしだから、大目に見てくれ、但し僕のは女達を集めて無邪気に酒を飲むだけだ、決して節操を汚すようなことはしないから、それは信じてくれと云っていたので、その程度のことは諒解してやっていたのであった。