それにしても、人間の真価はああ云う際にほんとうによく分るものである。
妙子は奥畑が浪費家であるとか、浮気者であるとか、甲斐性なしであるとか、云う程度のことだけなら、何も縁であるから辛抱しようと云う考がないでもなかったが、未来の妻のためにズボンを汚すことさえも厭う軽薄さを見ては、すっかり望みを失ったのであった。
二十五
それにしても、人間の真価はああ云う際にほんとうによく分るものである。
妙子は奥畑が浪費家であるとか、浮気者であるとか、甲斐性なしであるとか、云う程度のことだけなら、何も縁であるから辛抱しようと云う考がないでもなかったが、未来の妻のためにズボンを汚すことさえも厭う軽薄さを見ては、すっかり望みを失ったのであった。
二十五