妙子は奥畑が浪費家であるとか、浮気者であるとか、甲斐性なしであるとか、云う程度のことだけなら、何も縁であるから辛抱しようと云う考がないでもなかったが、未来の妻のためにズボンを汚すことさえも厭う軽薄さを見ては、すっかり望みを失ったのであった。
二十五
ここ迄は妙子は、始終両頬に涙の条を引きながら、時々洟を擤んだりしたけれども、割合に落ち着いて、理路整然と、事細かに話した。
妙子は奥畑が浪費家であるとか、浮気者であるとか、甲斐性なしであるとか、云う程度のことだけなら、何も縁であるから辛抱しようと云う考がないでもなかったが、未来の妻のためにズボンを汚すことさえも厭う軽薄さを見ては、すっかり望みを失ったのであった。
二十五
ここ迄は妙子は、始終両頬に涙の条を引きながら、時々洟を擤んだりしたけれども、割合に落ち着いて、理路整然と、事細かに話した。