が、鶴子からも、雪子からも、何の返事も来ないので、又この前のように不意に来るのではないか知らん、などと話し合っていたが、紀元節の日の夕方、妙子が今日は衣裳を附けて裾を引いて舞って見ると云って、洋間で稽古していると、
「あ、姉ちゃん」
と悦子が、誰よりも先に呼鈴の音を聞き付けて駈けて出た。
が、鶴子からも、雪子からも、何の返事も来ないので、又この前のように不意に来るのではないか知らん、などと話し合っていたが、紀元節の日の夕方、妙子が今日は衣裳を附けて裾を引いて舞って見ると云って、洋間で稽古していると、
「あ、姉ちゃん」
と悦子が、誰よりも先に呼鈴の音を聞き付けて駈けて出た。