船が出たあとで、貞之助達がキリレンコの一行と話しながら桟橋を歩いて来、海岸通で別れを告げた時分には、もうルドルフも外の人達も見えなくなっていた。
「あのお婆ちゃん、いくつか知らんけど、ちょっとも歳を取らんようやないか」
貞之助は、あの、鹿のような軽快な歩調でチョコチョコと歩いて行く、特に後姿の若く見える「お婆ちゃん」の影を見送りながら云った。
船が出たあとで、貞之助達がキリレンコの一行と話しながら桟橋を歩いて来、海岸通で別れを告げた時分には、もうルドルフも外の人達も見えなくなっていた。
「あのお婆ちゃん、いくつか知らんけど、ちょっとも歳を取らんようやないか」
貞之助は、あの、鹿のような軽快な歩調でチョコチョコと歩いて行く、特に後姿の若く見える「お婆ちゃん」の影を見送りながら云った。