親爺は先ず、客をずらりと並べて置いて、一往何から握りましょうと注文を聞きはするけれども、大概自分の仕勝手のよいように、最初に鯛なら鯛を取り出して、頭数だけ切り身を作って、お客の総べてに一順それを当てがってしまい、次には蝦、次には比目魚と云う風に一種類ずつ片附けて行く。
二番目の鮨が置かれる迄の間に、最初の鮨を食ってしまわないと、彼は御機嫌が斜めである。
当てがわれた鮨を二つも三つも食べずに置くと、まだ残っていますよと、催促することもある。
親爺は先ず、客をずらりと並べて置いて、一往何から握りましょうと注文を聞きはするけれども、大概自分の仕勝手のよいように、最初に鯛なら鯛を取り出して、頭数だけ切り身を作って、お客の総べてに一順それを当てがってしまい、次には蝦、次には比目魚と云う風に一種類ずつ片附けて行く。
二番目の鮨が置かれる迄の間に、最初の鮨を食ってしまわないと、彼は御機嫌が斜めである。
当てがわれた鮨を二つも三つも食べずに置くと、まだ残っていますよと、催促することもある。