種は日によっていろいろだけれども、鯛と蝦とは最も自慢で、どんな時でも欠かしたことはなく、いつも真っ先に握りたがるのは鯛であった。
トロはないか、などと云う不心得な質問を発するお客は、決して歓迎されなかった。
そして気に入らないことがあると、恐ろしく山葵を利かして客をあッと跳び上らせたり、ポロポロ涙を零させたりして、ニヤニヤしながら見ているのが癖であった。
種は日によっていろいろだけれども、鯛と蝦とは最も自慢で、どんな時でも欠かしたことはなく、いつも真っ先に握りたがるのは鯛であった。
トロはないか、などと云う不心得な質問を発するお客は、決して歓迎されなかった。
そして気に入らないことがあると、恐ろしく山葵を利かして客をあッと跳び上らせたり、ポロポロ涙を零させたりして、ニヤニヤしながら見ているのが癖であった。