然るに、妙子に同行して東京へ出かければ、否でも応でも本家と妙子との間に立たされる羽目になり、ややもすれば姉に口説かれて、心ならずも本家に味方せざるを得なくなるであろう。
彼女はそれも厭であるが、さればとて、判然と妙子の側に立って姉夫婦を圧迫する程の義侠心は尚更ない、と云うのが正直なところなのであった。
三十二
然るに、妙子に同行して東京へ出かければ、否でも応でも本家と妙子との間に立たされる羽目になり、ややもすれば姉に口説かれて、心ならずも本家に味方せざるを得なくなるであろう。
彼女はそれも厭であるが、さればとて、判然と妙子の側に立って姉夫婦を圧迫する程の義侠心は尚更ない、と云うのが正直なところなのであった。
三十二