そして、雪子は寝像のよい娘で、暑い晩でもきちんと掻巻を胸のあたりまで掛け、少しも寝姿を崩さずに眠るのが常であったが、幸子は今もこうしていると、あの頃の光景がなつかしく想い出されて来、自分と妙子の間に挟まって行儀正しく眠っている雪子の、痩せた、ほそぼそとした恰好迄が髣髴と見えて来るのであった。
で、その明くる朝は、娘時代によくそうしたように、寝床の中で眼を覚ましながら暫くたわいもないことをしゃべり合った。
「こいさん、今日はどないしょう」
そして、雪子は寝像のよい娘で、暑い晩でもきちんと掻巻を胸のあたりまで掛け、少しも寝姿を崩さずに眠るのが常であったが、幸子は今もこうしていると、あの頃の光景がなつかしく想い出されて来、自分と妙子の間に挟まって行儀正しく眠っている雪子の、痩せた、ほそぼそとした恰好迄が髣髴と見えて来るのであった。
で、その明くる朝は、娘時代によくそうしたように、寝床の中で眼を覚ましながら暫くたわいもないことをしゃべり合った。
「こいさん、今日はどないしょう」