今朝も妙子が病室へ這入って行った時、妹が寝台の側へ寄って、「こいさんが帰って来やはりましたで」と云ったけれども、病人は苦しそうな眼を妙子の方へちらと向けて、ただ「痛い痛い」と云うばかり。
それは痛みを怺えることに渾身の努力を要するので、他に注意を振り向ける余裕がないのであるらしかった。
そんな風だから、夜昼打っ通しに呻るのみで、一睡もせず、食事も取らない。
今朝も妙子が病室へ這入って行った時、妹が寝台の側へ寄って、「こいさんが帰って来やはりましたで」と云ったけれども、病人は苦しそうな眼を妙子の方へちらと向けて、ただ「痛い痛い」と云うばかり。
それは痛みを怺えることに渾身の努力を要するので、他に注意を振り向ける余裕がないのであるらしかった。
そんな風だから、夜昼打っ通しに呻るのみで、一睡もせず、食事も取らない。