何でこいさんが帰って来るのん?
と、うるさく尋ねるのに閉口したこと、そして、どうせお春に聞かれたからには女中達にしゃべるであろうし、それはこの場合或る程度仕方がないが、「水戸ちゃん」に聞かれることは好ましくないと考えたので、二度目からは母屋の電話で話したこと、貞之助兄さんには、電話のことも自分が取った処置のことも報告して諒解を得てあること、などを語ったが、なお貞之助も蔭ながら心配をし、今朝は出がけに妙子から委しく経過を聞いて、それは是非とも外科の手術を受けて見るように勧めてやりなさい、と、そう云って出たくらいである、と云うことであった。
「あたしもちょっとぐらい見舞いに行ってやりたいけど、………」