幸子は妙子の後に立って恐る恐る覗き込んだが、右を上にして臥ている横顔は、そんなに窶れてもいず、血色も思った程悪くはなかった。
毛布を腰のあたりまで剥いで、ガーゼの寝間着一枚でいるのであるが、はだけた襟元やまくれ上った袖口から見える胸や二の腕の逞ましさなども変りはなく、ただ、繃帯が耳のところで十文字に、一つは顱頂部から頤へかけて、一つは額から後頭部へかけて巻いてあった。
「米やん」
幸子は妙子の後に立って恐る恐る覗き込んだが、右を上にして臥ている横顔は、そんなに窶れてもいず、血色も思った程悪くはなかった。
毛布を腰のあたりまで剥いで、ガーゼの寝間着一枚でいるのであるが、はだけた襟元やまくれ上った袖口から見える胸や二の腕の逞ましさなども変りはなく、ただ、繃帯が耳のところで十文字に、一つは顱頂部から頤へかけて、一つは額から後頭部へかけて巻いてあった。
「米やん」