嫂は又引き退って来て、とても私が云ったんではお母さんは承知しない、年寄にそう云う理窟を云っても分らないのだからと、今度は妹を宥めにかかる。
すると妹が自分で母親のところへ立って行き、お母さんはただ可哀そうだとかむごたらしいとか、目前の辛さばかりを考えて、ほんとうに親としての道を尽そうとしない、助かる助からないは兎に角として、あとに思い残りがないように、出来るだけの方法を取って見るのが私達の責任ではありませんかと、泣き声を出して老婆の頑冥を攻撃する。
―――要するに、そう云う風なことをいつ迄も繰り返しているのであった。