「病名を聞いても磯貝さんはこそこそと逃げてしまやはるし、鈴木さんも磯貝さんに遠慮してはるらしいて、はっきりしたことは云うてくれはれしませんねんて。
敗血症とか、壊血病とか云うようなもんと違いますやろか」
幸子は、看護婦の「水戸ちゃん」がもうさっきから身支度をして待っていると云うので、彼女に会って四十日間の労を犒って暇を遣ってから、夫と雪子とで夕飯の卓を囲んだが、その最中に鈴木病院から電話が懸ったので立って行った。
「病名を聞いても磯貝さんはこそこそと逃げてしまやはるし、鈴木さんも磯貝さんに遠慮してはるらしいて、はっきりしたことは云うてくれはれしませんねんて。
敗血症とか、壊血病とか云うようなもんと違いますやろか」
幸子は、看護婦の「水戸ちゃん」がもうさっきから身支度をして待っていると云うので、彼女に会って四十日間の労を犒って暇を遣ってから、夫と雪子とで夕飯の卓を囲んだが、その最中に鈴木病院から電話が懸ったので立って行った。