―――斯云う事を信じて居た私は岡村君の富に対して羨みこそすれ、何等の反感をも抱いては居ませんでした。
彼が自分の富を誇るのは、即ち自分の美を誇る所以だと考えて居ました。
けれども彼が世間的の爵位などを欲すると云うに至っては、全く予想外に感じたのです。
―――斯云う事を信じて居た私は岡村君の富に対して羨みこそすれ、何等の反感をも抱いては居ませんでした。
彼が自分の富を誇るのは、即ち自分の美を誇る所以だと考えて居ました。
けれども彼が世間的の爵位などを欲すると云うに至っては、全く予想外に感じたのです。