第一に清冽な湖水の水を邸内深く引き込んで、翠緑滴るばかりなる丘と丘との間に漂茫たる入江を湛えさせ、其処にはセイリングやゴンドラや龍頭鷁首や、種々様々の扁舟をさながら美しい港の如く浮べさせます。
入江の水は更に岐れて或は帯のような小川となって広大な庭園の中を悠々とうねって行き、或は奔湍巌を噛む激流と化して嵯峨たる奇岩怪石の隙を迸り、或は幾丈の瀑布を現じて煙霧を吐きながら絶壁を落ちて行きます。
小川の滸には両岸に水仙、山吹、菖蒲、桔梗、女郎花など四季とり/″\の草花を数限りなく培養し、日照りのよい南面の傾斜地には桃の林を作り、其処には牛、羊、孔雀、駝鳥などいろ/\の禽獣を放ちました。