入江に続く蘆の湖は漫々として遠く暮靄の羅衣に隠れ、四顧すれば、駒ヶ岳、冠ヶ岳、明神ヶ岳の山々は此の荘厳な天国の外廓を屏風の如く取り包んで居ます。
忽ち私は舟の舳から一間程離れた岸辺の芝生に高さ一丈もあろうと云う馬身人面のケンタウルが、背中に女神を乗せながら空を睨んで立って居る青銅の像を認めました。
舟は丁度その怪獣の足元で纜を結んだのです。
入江に続く蘆の湖は漫々として遠く暮靄の羅衣に隠れ、四顧すれば、駒ヶ岳、冠ヶ岳、明神ヶ岳の山々は此の荘厳な天国の外廓を屏風の如く取り包んで居ます。
忽ち私は舟の舳から一間程離れた岸辺の芝生に高さ一丈もあろうと云う馬身人面のケンタウルが、背中に女神を乗せながら空を睨んで立って居る青銅の像を認めました。
舟は丁度その怪獣の足元で纜を結んだのです。