「ううん、いいの、あたしこれで沢山」
と云って、彼女はそれを引っ被って、独り淋しく屋根裏の三畳の部屋に寝ました。
私は彼女の隣りの部屋―――同じ屋根裏の、四畳半の方へ寝るのでしたが、毎朝々々、眼をさますと私たちは、向うの部屋と此方の部屋とで、布団の中にもぐりながら声を掛け合ったものでした。
「ううん、いいの、あたしこれで沢山」
と云って、彼女はそれを引っ被って、独り淋しく屋根裏の三畳の部屋に寝ました。
私は彼女の隣りの部屋―――同じ屋根裏の、四畳半の方へ寝るのでしたが、毎朝々々、眼をさますと私たちは、向うの部屋と此方の部屋とで、布団の中にもぐりながら声を掛け合ったものでした。