おりおり帰り途などに彼女と往来で遇ったりすると、もうどうしても千束町に育った娘で、カフエエの女給をしていた者とは思えませんでした。
髪もその後は桃割れに結ったことは一度もなく、リボンで結んで、その先を編んで、お下げにして垂らしていました。
私は前に「小鳥を飼うような心持」と云いましたっけが、彼女は此方へ引き取られてから顔色などもだんだん健康そうになり、性質も次第に変って来て、ほんとうに快活な、晴れやかな小鳥になったのでした。
おりおり帰り途などに彼女と往来で遇ったりすると、もうどうしても千束町に育った娘で、カフエエの女給をしていた者とは思えませんでした。
髪もその後は桃割れに結ったことは一度もなく、リボンで結んで、その先を編んで、お下げにして垂らしていました。
私は前に「小鳥を飼うような心持」と云いましたっけが、彼女は此方へ引き取られてから顔色などもだんだん健康そうになり、性質も次第に変って来て、ほんとうに快活な、晴れやかな小鳥になったのでした。