谷崎潤一郎 『痴人の愛』 「何だい、これッぽちの事で泣くなんて! さ、絆瘡膏を貼ってやるから此方へおいで」 そして膏薬を貼ってやり、手拭を裂いて繃帯をしてやる間も、ナオミは一杯涙をためて、ぽたぽた洟を滴らしながらしゃくり上げる顔つきが、まるで頑是ない子供のようでした。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア