傷はそれから運悪く膿を持って、五六日直りませんでしたが、毎日繃帯を取り替えてやる度毎に、彼女はきっと泣かないことはなかったのです。
しかし、私は既にその頃ナオミを恋していたかどうか、それは自分にはよく分りません。
そう、たしかに恋してはいたのでしょうが、自分自身のつもりでは寧ろ彼女を育ててやり、立派な婦人に仕込んでやるのが楽しみなので、ただそれだけでも満足出来るように思っていたのです。
傷はそれから運悪く膿を持って、五六日直りませんでしたが、毎日繃帯を取り替えてやる度毎に、彼女はきっと泣かないことはなかったのです。
しかし、私は既にその頃ナオミを恋していたかどうか、それは自分にはよく分りません。
そう、たしかに恋してはいたのでしょうが、自分自身のつもりでは寧ろ彼女を育ててやり、立派な婦人に仕込んでやるのが楽しみなので、ただそれだけでも満足出来るように思っていたのです。