そして映画でお馴染の、あの活溌なマックセンネットのベージング・ガールたちを想い出さずにはいられませんでした。
誰しも自分の女房の体のことなどを余り委しく書き立てるのは厭でしょうが、私にしたって、後年私の妻となった彼女に就いて、そう云うことをれいれいしくしゃべったり、多くの人に知らしたりするのは決して愉快ではありません。
けれどもそれを云わないとどうも話の都合が悪いし、そのくらいのことを遠慮しては、結局この記録を書き留める意義がなくなってしまう訳ですから、ナオミが十五の歳の八月、鎌倉の海辺に立った時に、どう云う風な体格だったか、一と通りはここに記して置かねばなりません。