諸君も御承知のことでしょうが、あのアントニーがオクタヴィアヌスの軍勢を迎えてナイルの河上で船戦をする、と、アントニーに附いて来たクレオパトラは、味方の形勢が非なりとみるや、忽ち中途から船を返して逃げ出してしまう。
然るにアントニーはこの薄情な女王の船が自分を捨てて去るのを見ると、危急存亡の際であるにも拘わらず、戦争などは其方除けにして、自分も直ぐに女のあとを追い駆けて行きます。
「諸君」と、歴史の教師はその時私たちに云いました。
諸君も御承知のことでしょうが、あのアントニーがオクタヴィアヌスの軍勢を迎えてナイルの河上で船戦をする、と、アントニーに附いて来たクレオパトラは、味方の形勢が非なりとみるや、忽ち中途から船を返して逃げ出してしまう。
然るにアントニーはこの薄情な女王の船が自分を捨てて去るのを見ると、危急存亡の際であるにも拘わらず、戦争などは其方除けにして、自分も直ぐに女のあとを追い駆けて行きます。
「諸君」と、歴史の教師はその時私たちに云いました。