然るにアントニーはこの薄情な女王の船が自分を捨てて去るのを見ると、危急存亡の際であるにも拘わらず、戦争などは其方除けにして、自分も直ぐに女のあとを追い駆けて行きます。
「諸君」と、歴史の教師はその時私たちに云いました。
「このアントニーと云う男は女の尻を追っ駆け廻して、命をおとしてしまったので、歴史の上にこのくらい馬鹿を曝した人間はなく、実にどうも、古今無類の物笑いの種であります。
然るにアントニーはこの薄情な女王の船が自分を捨てて去るのを見ると、危急存亡の際であるにも拘わらず、戦争などは其方除けにして、自分も直ぐに女のあとを追い駆けて行きます。
「諸君」と、歴史の教師はその時私たちに云いました。
「このアントニーと云う男は女の尻を追っ駆け廻して、命をおとしてしまったので、歴史の上にこのくらい馬鹿を曝した人間はなく、実にどうも、古今無類の物笑いの種であります。