もともとナオミを妻にしたのも彼女をうんと美しい夫人にして、毎日方々へ連れ歩いて、世間の奴等に何とかかとか云われて見たい。
「君の奥さんは素敵なハイカラだね」と、交際場裡で褒められて見たい。
と、そんな野心が大いに働いていたのですから、そういつまでも彼女を「小鳥の籠」の中へしまって置く気はなかったのです。
もともとナオミを妻にしたのも彼女をうんと美しい夫人にして、毎日方々へ連れ歩いて、世間の奴等に何とかかとか云われて見たい。
「君の奥さんは素敵なハイカラだね」と、交際場裡で褒められて見たい。
と、そんな野心が大いに働いていたのですから、そういつまでも彼女を「小鳥の籠」の中へしまって置く気はなかったのです。