中へ這入るとピアノだの、オルガンだの、蓄音器だの、いろいろな楽器が窮屈な場所に列んでいて、もう二階ではダンスが始まっているらしく、騒々しい足取りと蓄音器の音が聞えました。
ちょうど梯子段の上り口のところに、慶応の学生らしいのが五六人うじゃうじゃしていて、それがジロジロ私とナオミの様子を見るのが、あまり好い気持はしませんでしたが、
「ナオミさん」
中へ這入るとピアノだの、オルガンだの、蓄音器だの、いろいろな楽器が窮屈な場所に列んでいて、もう二階ではダンスが始まっているらしく、騒々しい足取りと蓄音器の音が聞えました。
ちょうど梯子段の上り口のところに、慶応の学生らしいのが五六人うじゃうじゃしていて、それがジロジロ私とナオミの様子を見るのが、あまり好い気持はしませんでしたが、
「ナオミさん」