と、私は恍惚となりながら、いつもその匂を貪るように嗅いだものです。
私のようなぶきッちょな、ダンスなどと云う花やかな空気には最も不適当であるべき男が、ナオミの為めとは云いながら、どうしてその後飽きもしないで、一と月も二た月も稽古に通う気になったか。
―――私は敢て白状しますが、それは確かにシュレムスカヤ夫人と云うものがあったからです。
と、私は恍惚となりながら、いつもその匂を貪るように嗅いだものです。
私のようなぶきッちょな、ダンスなどと云う花やかな空気には最も不適当であるべき男が、ナオミの為めとは云いながら、どうしてその後飽きもしないで、一と月も二た月も稽古に通う気になったか。
―――私は敢て白状しますが、それは確かにシュレムスカヤ夫人と云うものがあったからです。