と、ナオミは私の心の秘密には気がつかないで、そう云って笑うのでした。
さて、大分稽古を積んだからもうそろそろよかろうと云うので、始めて私たちが銀座のカフエエ・エルドラドオへ出かけたのは、その年の冬のことでした。
まだその時分、東京にはダンス・ホールがそう沢山なかったので、帝国ホテルや花月園を除いたら、そのカフエエがその頃漸くやり出したくらいのものだったでしょう。
と、ナオミは私の心の秘密には気がつかないで、そう云って笑うのでした。
さて、大分稽古を積んだからもうそろそろよかろうと云うので、始めて私たちが銀座のカフエエ・エルドラドオへ出かけたのは、その年の冬のことでした。
まだその時分、東京にはダンス・ホールがそう沢山なかったので、帝国ホテルや花月園を除いたら、そのカフエエがその頃漸くやり出したくらいのものだったでしょう。