部屋の一方にテーブルと椅子と二列にならべた席があって、切符を買って入場した者は各〻その席を占領し、ときどきそこで休みながら、他人の踊るのを見物するような仕組になっているのでしょう。
そこには見知らない男や女が彼方に一団、此方に一団とかたまりながらしゃべっています。
そしてナオミが這入って来ると、彼等は互に何かコソコソ囁き合って、こう云う所でなければ見られない、一種異様な、半ば敵意を含んだような、半ば軽蔑したような胡散な眼つきで、ケバケバしい彼女の姿を捜るように眺めるのでした。
部屋の一方にテーブルと椅子と二列にならべた席があって、切符を買って入場した者は各〻その席を占領し、ときどきそこで休みながら、他人の踊るのを見物するような仕組になっているのでしょう。
そこには見知らない男や女が彼方に一団、此方に一団とかたまりながらしゃべっています。
そしてナオミが這入って来ると、彼等は互に何かコソコソ囁き合って、こう云う所でなければ見られない、一種異様な、半ば敵意を含んだような、半ば軽蔑したような胡散な眼つきで、ケバケバしい彼女の姿を捜るように眺めるのでした。